
はみがき、嫌いですか?
そんなことは、きっとないはずです。
厚生労働省による平成28年の歯科疾患実態調査では、
日本人の95%が毎日歯を磨いていて、77%の人が一日2回以上磨いているそうです。
日本は“歯をよく磨く国”なんですね。
でも一方で、「日本人は歯を失う本数が多い」とも言われています。
こんなに歯を磨いているのに、どうして、歯を失ってしまうのでしょう?
歯のこと、ちゃんと学んだことありますか?
はみがきの仕方を習ったのは、子どもの頃が最後かもしれません。
その後、大人になってから「お口のこと」を学ぶ機会って、意外と少ないのではないでしょうか。
実は、歯ブラシだけでは歯を守りきれないということも、あまり知られていません。
そして、むし歯の原因は「磨き残し」だけではないことも──。
歯ブラシだけでは届かない場所がある
歯ブラシだけで除去できるプラーク(歯垢)の割合は、約61%。
でも、歯間ブラシを使えば85%、デンタルフロスなら79%まで上がります。
歯と歯の間など、どうしても歯ブラシが届かない部分があるからです。
だからこそ、歯間ブラシやデンタルフロスなど、補助的なケアアイテムの併用がとても大切なんです。
むし歯の原因は、ひとつじゃない
「ちゃんと磨けていなかったのかも」と思いがちですが、
むし歯にはさまざまな要因が関わっています。
・唾液の量や質
・お口の中の菌のバランス
・全身の健康状態
・生活習慣や間食の頻度
・フッ化物入りアイテムの使用状況 など
とくに生活習慣は、自分で見直すことができます。
「ダラダラ食べをやめる」「間食を減らす」といったちょっとした工夫が、むし歯予防につながります。
また、フッ化物入りのアイテムを正しく使うことも大切です。
これからの“歯を守る習慣”のために
子どもの頃に習っただけのはみがきでは、大人の歯は守れません。
「歯を守る方法を、もう一度学び直す」
それが、これからの自分の歯を守る第一歩になるかもしれません。